1月下旬に三重県内の製造業様にて、Fusion 360出張研修【製造業向け】 を実施いたしました。
◇Autodesk Fusion 360基礎【製造業向け】 出張研修
https://www.cadcil.jp/curriculum/autodesk-fusion360-manufacturing/kiso-business-trip/
受講者は昨年、弊社にてAutoCAD個別講座 入門・基礎パックを受講された方です。
https://www.cadcil.jp/curriculum/autocad/pac/
今後、3Dに取り組みまれるということで、Fusion 360を導入されました。
第一の目的は、同社の部品データを作成することでしたので、
製造業向けの機能に絞って解説を行いました。
実際の部品図面を見ながら、実践形式で3Dモデリングに取り組んでいただきました。
サイズ違いの製品(商品バリエーション)を考えると、
3DCADにおいては設計変更は必ず考慮しなければなりません。
2Dスケッチの良し悪しが設計変更を容易にできるかどうかの大きな要素なります。
「スケッチ寸法」にでは状況に応じて、直接寸法値を入力するのではなく、
別の箇所の寸法値を参照することも必要となります。
また、2Dスケッチにおける「拘束」も重要です。
アセンブリ(組み立て)および設計の意図を考慮し、原点位置との関係性を意識しながら設定していきます。
このあたりの操作は、「スカルプトモデリング」とは全く異なる操作となります。
同社の製品は板金加工が主体となっている為、「押し出し」「シェル」「穴」がその後の操作の中心となります。
なお今回は、「シートメタル」の機能解説は不要でした。
部品には「物理マテリアル」を割り当ておけば、部品重量がすぐ得られるのは便利です。
複数の部品を完成させた後は、コンポーネントを挿入し、
「移動」「ジョイント」を使用してアセンブリ操作を行います。
アセンブリ後、「アニメーション」機能を使って、動的に部品を分解させる機能もご紹介しました。
商品の説明やプレゼンテーション、PR等に利用いただけるのではないでしょうか。
2日間に渡る講習は、実務に絞った内容の濃いものとなったと思います。
Fusion 360は、上記以外にも数多くの機能を備えた3DCADです。
今後、業務で使用されていく中で、様々な疑問点に対する解決の仕方や今後に向けた活用方法等について、
ご要望が生じると思います。
また適当な時期に発展的な研修のご依頼をいただければ幸いです。
ご受講くださり、ありがとうございました。