9月中旬、静岡県内の製造メーカー様にて「Fusion 360の出張研修」を実施いたしました。
◇Fusion 360 基礎出張研修
https://www.cadcil.jp/curriculum/fusion-360/kiso-business-trip/
Fusion 360は、個人の方や学生が3Dプリンタ造形向けのデータを作成するツールとして
ネット上でも度々紹介されていた3DCADソフトウエアです。
そのためCADCILにおいても、これまで個人向けの体験会を過去に実施していました。
頻繁に行われるバージョンアップの度に次々と機能が強化され、
単なる3次元CADというよりも、今ではCAD/CAM/CAE統合ソフトウェアと言える程にまで進化しています。
今回の訪問先は、3DCADの導入を計画されており、Fusion 360もその候補の一つとして検討中というメーカー様でした。
用途としてはゼロから3Dデータを制作するという訳ではなく
他社で作成された3Dモデルのデータチェック用に使用されることが多いようです。
その為、特に他のCADデータの読み込み方法について、ご興味を持っていただきました。
条件にもよりますが、Fusion 360はSTEP等の中間ファイルを使用せずとも
ネイティブなCADデータを読みこむこともできるので便利です。
◇Fusion 360で読み込みできるファイル拡張子(2019年10月24日現在)
*.3dm
*.asm
* .cam360
* .CATPart
* .CATProduct
* .dwg
* .dxf
* .f3d
* .fbx
* .g
*.iam
* .ige
* .iges
* .igs
*.ipt
* .neu
* .obj
*.prt
* .sab
*.sat
* .skp
*.sldasm
*.sldprt
* .smb
* .smt
* .ste
* .step
*.stl
* .stp
*.wire
*.x_b
*.x_t
* .123dx
初めてFusion 360を使用される方も多かったので、研修では基本的な使い方を中心に解説を行いました。
簡単なサンプルモデルを作成していく中で、概要をご理解いただけたかと思います。
また実務で直面している問題についてご質問もありましたので
どういった機能を使えば解決するかを回答いたしました。
本格的な3DCADは必要ないが、他社から受け取った3Dデータの検査や
ちょっとした修正等に使いたいとお考えの企業にとっては
導入コストが比較的安価なFusion 360はお勧めできるソフトウェアだと言えるでしょう。
ご受講をいただき、ありがとうございました。