8月下旬に奈良県の設計会社様へ「AutoCAD 実践出張研修」を実施いたしました。
建築設備関連の設計をされている企業で、受講者には1級建築士の方々もいらっしゃいます。
研修お申込みの理由をお聞きすると
「これまで他のCADソフトウエアを使っていたが、海外の図面を取り扱うことも増え、AutoCADが必要となった。」
とのことでした。
◇AutoCAD 実践出張研修
https://www.cadcil.jp/curriculum/autocad/jissenn-business-trip/
今回ご依頼いただいた「AutoCAD 実践出張研修」は、
「特定のCAD作業を効率化したい」「参考書には載っていない機能・コマンドの解説をして欲しい」など
お客様のご要望をもとにカリキュラムを構築します。
実践研修の際には、カリキュラムへのご要望を伺う他にも、お客様が実務で作成された図面データを
事前にご提供いただくようにお願いしております。
機械、建築、土木、設備、電気等、業界によって図面作成対象となる実体の大きさも様々です。
分野ごとに製図対象の大きさが異なり、図面の尺度や印刷される用紙のサイズも分野ごとに異なります。
ですから幾らの尺度で、どのサイズの用紙に印刷されるのかを知っておくことが研修の上では特に重要となります。
それによって使用するAutoCADの機能も変わってくるからです。
特に「AutoCAD 実践出張研修」では、お客様の業務に合わせた研修を目指していますので
講義内容を最適化できるよう、事前に図面データをご提供いただけるようお願いをしています。
今回のご依頼では秘密保持契約書を取り交わし、図面データに関する取扱いを取り決めた上で
図面データをご提供いただきました。
図面データを事前に提供いただけたので、お客様の普段の業務をイメージしつつ、講義を実施できました。
また講師としての経験上、今回のお客様のように他のCADからAutoCADへ移行される場合には
AutoCAD独特の概念に対する理解に苦労されることが多い印象です。
その為、「直線や円の描き方」「移動や変形の仕方」など一般的なCADの機能はある程度省略し
特につまづきやすいAutoCADの独自性が強い「設定」「異尺度注釈」「レイアウト」について重点的に解説を行いました。
AutoCADを導入して間もない状態で、且つ1日だけの研修でしたので、非常に密度の濃い内容となりました。
受講者の皆様、お疲れ様でした。